潜在的に孤独感を抱える経営者の共鳴板となる。
2021/05/24
組織の大小、業界に関わらず、多くの経営者は常に孤独感を抱えている、と言われます。最終的な意思決定は常に自分が行わなければならない、というプレッシャー、社員やその家族への責任感、銀
行借入時の個人・連帯保証の大きな負担感…。いかに有望な社員が存在したとしても、その責任の重さ
から、どうしても一般社員とは立場が異なり、物事の見方、考え方も相容れない感情がどこか存在しているのかもしれません。それでも、表面的には、自分の弱さをさらけ出すような感覚に襲われ、自分
の感情を出しづらい、つまり腹を割って話すことも中々難しくなっていきます。
当事務所の業務とは、そのような経営者のために、共感を持って、半ば胸の中にしまわれているようなことも含めて、お話を聞いていくことが中心になります。人は、他人の話からではなく、自分の話=
自分の声に最も強い気づきがあるといわれます。つまり、その自らの声からの気づきを得るための共鳴板となるのが、当事務所の仕事であると考えています。もちろん、適宜経営者のお話に対してフィードバックもしていきます。それも、自らの気づきを強化するための一つのメソッドと言えます。
共鳴板という言葉、英語では、そのまま文字通りSounding Board(サウンディング・ボード)と言いますが、もう一つの意味として、相談役や顧問といった役割を表す言葉にもなっています。つまり海外では、そのような社長やエグゼクティブの共鳴板もしくは反響板となり、聞き役、キャッチボール役となる専門家の重要性や価値の高さが、ある程度認められていると言えます。実際に、我々の体験でも、サウンディング・ボード役となってコミュケーションを行っているときに、社長や顧客自体が、自らの声によって、その場で問題解決の重要部分を思いつかれる、という局面が少なくありません。あくまでも、ビジネスの主役・責任者は、社長、エグゼクティブ、実務者であり、その方々の内部にある未発見の価値に気づき、引き出すための共鳴板=サウンディング・ボードとして伴走を行っていきます。